「デッドニング」の必要性

いきなりですが、デッドニングについて大まかな説明をしている動画があります。文字よりも映像がお好みの方はそちらをご覧いただければだいたいのことをご理解いただけると思います。

目次

大前提として

今やインターネットでいろいろな情報が同時に手に入るので、「デッドニング」不要論や必要論、たくさん出ています。まずは、なぜにそんな両極端な意見が存在しているのか?という部分を明確にしておく必要があると思います。

理由は2つあります。

  1. 「デッドニング」は、音にかかわるマイナス要因をできる限り取り除く作業であり、「音を良くする作業」ではない。
  2. 誰にとっても「良い音」という基準は存在しない。

以上2点です。

1番の理由について誤解している方からすれば、

音が良くなると思ったのに、良くならない。
デッドニングは意味がない。

となります。

また、2番の理由について誤解している方からすれば、

音は変わったが、自分の望んでいる音ではなかった。
デッドニングは意味がない。

となります。

「良い音の基準は存在しない」という事についてもう少しお伝えすると、ある人からすれば明らかに「不快な音」であったとしても、その音が好みの人はそれが「良い音」になりえます。

結局のところ、音は「好み」の問題です。コーヒーが「美味しい」という人がいれば、「苦い」という人がいるのと同じ感じです。

重要なので繰り返しますが、「デッドニング」は、音にかかわるマイナス要因をできる限り取り除く作業だと思っています。

今回はその点についてご案内できればと思います。

デッドニングが指す内容について

今や一般的になりすぎつつある「デッドニング」ですが、最近はフロアやルーフに関するデッドニングも一般的になってしまいました。ので、このページ上での「デッドニング」とは何ぞや。というところを定義してみたいと思います。

私の言う「デッドニング」とは、

  • 制振材を鉄板に張り付けることで、鉄板の余分な響きを抑える作業。

が基本的な意味合いになります。ただ、「ドア」デッドニングとなると、意味合いがやや広義になるものと思われます。具体的には、先ほどの内容に加え、

  • ドア内部の穴を塞ぎ、ドアそのものをスピーカーBOX化させる作業。

も含まれて「デッドニング」というようになります。さらに広義として、

  • 走行中に発するロードノイズの侵入等をカットさせるために、「吸音」する作業。

これも含まれてくると思います。まとめます。

このページ上の「デッドニング」とは
  1. 制振材を鉄板に張り付けることで、鉄板(ドア)の余分な響きを抑える「制振」作業。
  2. ドア内部の穴を塞ぎ、ドアそのものを「スピーカーBOX化」させる作業。
  3. 走行中に発するロードノイズの侵入等をカットさせるために「吸音」する作業。

以上を「デッドニング」とすることにします。

ドアのスピーカーBOX化の必要性

続いては、②の、「ドア内部の穴を塞ぎ、ドアそのものをスピーカーBOX化させる作業。」の部分についてお伝えしたいと思います。

まず、国産車の多くは、ドアの内部に「サービスホール」と言われる大きな穴が開いています。

で、ここを塞ぐ作業を行いますが、

何のためにこの作業を行うかというと、

スピーカー裏から出てくる「逆位相」の音を、手前に回り込ませないようにするため。です。

では、なぜ手前に回り込ませないようにするかというと、

その音が回り込むことで、手前から出ている「正相」の音と「逆位相」の音が打ち消し合うのを防ぐためです。

音が打ち消し合うわけなので、純正状態のままだと本来聞こえるはずの音が聞こえない。という事になりえます。

持論ですが、デッドニングはその為に行っている。と言っても過言ではありません。なので、冒頭申し上げた通り「デッドニング」は「良い音」にするためではなく、音にかかわるマイナス要因をできる限り取り除く作業である。というわけです。

ただ、そうお伝えしたところで分かりにくいこともあってか、「デッドニングをすると音が良くなる」と、便宜上そう表現するしかないのもまた事実かもしれません。

スピーカー裏から出る「逆位相」の音について

まず、スピ-カーは、一般的に言う「表」からのみ音が出ているわけではなく、同じ音が後ろからも出ています。

仮にスピーカーの極性を間違えたとしても、音が出るのにはそういう理由があります。

極性が正しいとした場合、
スピーカーの表からは「正相」の音が、スピーカーの裏からは「逆(位)相」の音が出ています。そして、「逆相」の音は、「正相」と重なった場合、打ち消し合います。

これが良く分かる方法として、お寺にある除夜の鐘を鳴らした後、その鐘の下に潜り込むと、音が消えます。

デッドニングは意味がないのか?

前述のことから、デッドニングは、音にかかわるマイナス要因を取り除くことだとご案内してきました。

意味がないというのは、そういう部分からも説明できそうです。

つまり、最近のマツダ車、BMWミニやアルファロメオジュリエッタのような、元々サービスホールがない車にとっては、ドアのスピーカーBOX化はすでにできており「意味がない」。マイナス要因がほとんどないので、体感しにくい。車があるのも事実です。

なので、そういう車両と一緒に「デッドニング」を語ってしまうと、ますます混乱を生みます。

ドアの余分な響きを抑える有用性

個人的に、デッドニングをやる為の一番大きな理由は「ドアのスピーカーBOX化」にあり、余分な響きを抑える(制振)有用性に関しては僅かだと思っています。割合イメージとすると、ドア8割、制振2割のイメージです。

この制振部分については各ショップ独自のノウハウがあるので何とも言えませんが、単純にドアの鉄板部分すべてに制振材を貼ったところで、場合によっては味気のない音になってしまいます。

皆さんのご自宅のスピーカーBOXを触ってご確認いただくと分かりますが、スピーカーBOX自体も響いています。その響きも巧みに利用して音を出しています。つまり、自宅のスピーカーBOXがBOX自体も響かせて音を出しているのであれば、自動車のドアスピーカーBOXも響かせて音を出した方が利に適っているというわけです。

ホームオーディオでは、スピーカーBOXに様々な素材を使っていることから、スピーカーBOXはそれそのものの振動も利用している。と見てよさそうです。

まとめ

以上のことから、「良い音」になるわけではなく、「マイナス要因を取り除く」方法としてのデッドニングの必要性をご案内させていただきました。

個人的には確実に効果があるものと信じていますが、それもまた「好み」ですので、しっかりとデモカー等で視聴していただくことをオススメします。

ただ、雑誌評論家も手掛けたことのある有名なカーオーディオショップのデモカーは、必ずデッドニングが行われていることも事実です。

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